06
8月-2016

花火を撮ろう!(撮影編)


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花火をキレイに撮る!

ということで、前回はその準備物についてご紹介をしました。

さていよいよ撮影本番。
花火の撮影方法についてご紹介します!


1.少し明るい時間に会場に到着

できれば少し明るい時間に会場入りしましょう。

カメラを出したり、三脚をセットしたりと意外とやらなければならないことは多いです。

何より大事なのはカメラの向きと撮影する場所の決定。

初めて訪れる場所の場合、常連っぽい人に「どのあたりに花火が上がりますかね?」と聞いてみるのが吉。

多少の微調整は花火が上がり始めてからでもできますが、カメラの向きについては修正が難しいので、あらかじめしっかりと決めておきましょう。


2.レンズの準備

フォーカス距離

花火撮影にはオートフォーカスは使えません

レンズやカメラの設定でマニュアルフォーカスに切り替えておきましょう。

更に、フォーカスリングを調整してピント距離を「無限遠」にしておくことが大事です。


3.使うレンズと構図について

撮影する場所や会場にもよりますが、私は17mm前後の超広角レンズを使っています。

花火大会は、最初よりも後半の方が盛り上がり、花火が上がる位置もだんだんと上の方になってきます

本来であれば、それぞれの状況で焦点距離は変えて撮るべきなのですが、私の場合「後からトリミングすればよいや」と割り切っています(笑)

ですので、クライマックスの盛り上がりを全て写し込める構図を先に決めてしまい、その状態で最初からずっと撮影します。

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序盤の花火。空全体に対し少しさみしい絵。でも後からトリミングすればよいや、と思う(ことにする)。

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上と同じ場所・構図で撮影した後半の花火。何とかぎりぎりフレームに収まっている。


4.絞り値と花火の関係について

絞り値(F値)ですが、F値を絞る(数値を大きくする)と花火の線が細くなります。

逆に開放に近づける(数値を小さくする)と太くなります。

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細い線の花火を撮りたいならF値を大きく。

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太い線の花火を撮りたいならF値を小さく。

どちらが正解ではなく、ここは好みで判断しましょう。

私は線が細い方が好きなので、絞り値は少し多めに設定しています。
F10~F13くらいをよく使います。


5.ISO感度について

手ブレしたらイヤなので高感度で…

とよく勘違いされるのですが、三脚を建ててしっかりと撮影できる場合は、低感度(ISO100程度)で撮影しましょう。

理由は2つ。

ひとつめ、花火はバルブ撮影で長時間露光で撮影します。そのため、ISO感度が高すぎると肝心の花火が真っ白になってしまいます。

ふたつめ、花火は意外と明るいです。また真っ暗な空に光の軌跡を描くわけですからコントラストが高くもあります。
やはりISO感度が高すぎると真っ白になる(白トビ)しやすくなりますし、また微細なコントラストを再現することができません

難しく書いてしまいましたが、とりあえず花火を撮影するときにはISO感度は低めに設定しましょう。

撮影しながら「ちょっと暗いかな?」と思った時には露出補正で調整するとよいです。


6.肝心の撮影の仕方

まずはこちらの図をご覧ください。

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絵が雑な手書きメモで恐縮ですが、具体的には以下の流れとなります。

—————————-

STEP1:カメラ(レンズ)を遮蔽板で覆います

この時、カメラ本体には微妙に触れないように気をつけましょう。振動=被写体ブレの原因となります。

遮蔽板については前回の準備編を参照してください。私はウチワを多用しますw

STEP2:バルブ撮影を開始します

レリーズケーブルを使ってカメラ本体のシャッターを開きます。

この際、まだ遮蔽板は覆ったままにします。

STEP3:花火が上がった…!

いわゆる「ヒュルヒュルヒュル~」と花火玉が上がった瞬間、このタイミングで遮蔽板を素早く外します。

もちろんバルブ撮影は継続中(カメラ本体のシャッターは開きっぱなし)です。

繰り返しになりますが、カメラ本体に触れてしまわないよう気をつけましょう。

STEP4:花火を写し込む…!

「ドカーン」と花火が開く瞬間まで写し込みます。

バルブ撮影は継続中、カメラ本体は触らないように。

STEP5:遮蔽板で隠します。

花火が完全に上がって、消えかかる前に遮蔽板で再びカメラ本体(レンズ)を覆います。
この「完全に消える前」ってところがポイントになります。

この形を写真に記録したいな、という状態がここのタイミングになります。

ずっと写し続けると、見た目に形が崩れてなんだかよく分からない花火になってしまいます。
言葉で説明しづらいですね、このタイミングについては感覚的なモノになるので、練習あるのみ!です。

もう一つ大事なのが、この状態でもまだバルブ撮影はONのままにしておいてください。

STEP6:落ち着いてバルブ撮影をOFFに

最後にバルブ撮影をOFFにして、カメラ側のシャッターを閉じます。

この状態で一枚の写真が完成します。

完成した写真を直ぐにチェックして、明るさは適切か、「STEP5」のタイミングはどうだったのか、などをチェックします。

—————————-

以上が花火撮影の基本的な流れです。

STEP1~6で撮影できる絵がこんな感じ。

1発

え?1発分しか撮れていないじゃないか!とお思いでしょう。

そうなんです。実は上記のSTEP1~6を手順通りにやると、このように1発のみが映りこみます。これで正解なのです。

そして次の写真のように、1枚の写真の中にたくさんの花火を写し込む場合はSTEP1~5までの作業を繰り返し、複数の花火を写し込んだタイミングでSTEP6で1枚の写真として保存します。
(ちなみに、これを多重露光という撮影方法・技術になります)

多摩川花火大会2012

花火撮影の難しいのは、「どこまで写し込むか」です。

この写真のようにやりすぎると真っ白になってしまいます。

やり過ぎ失敗

またタイミングが悪いと、この写真のようになんだか意味の分からない絵になってしまいます。

速すぎ

いわゆる花火マニアになると、プログラムを見たりするだけで「どのような形の花火がどのタイミングで上がるか」が分かるようですが、私はわかりません(笑)

習うよりも慣れろの精神で、現場でひたすらトライ&セッティングで調整をしています。
慣れてくるとリズム感が生まれてバシっと決まった写真が撮れるようになりますよ!

花火撮影の基本についてはこんな感じです!
多重露光のところが少しややこしいなぁと感じるかもしれませんが、慣れると花火にあわせて感覚的にできるようになるので楽しいですよ!

ぜひ、試してみてくださいね!


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